定期健診のススメ・虫歯は気づいた時には手遅れかも

クレア歯科クリニック、院長の平岡です。

だいぶ更新の間があいてしましましたが、今日は大雨でキャンセルがありましたので、ちょっとひとつ話題を。
今回は、定期健診で早期発見、早期治療は大事ですよ!というお話です。

以下、一応お約束の説明をしておきます。~~~~~~~~~

当クリニックでは、チャンピオンケース(特別手間暇かけて上手にできたケース)ではなく、日々の治療の内容をアップしています。

使用している画像は、術前、術中、術後、すべて患者さんに説明するために撮影し、治療後の説明時にお見せした、ペンタイプの口腔内カメラで撮影したものです。

説明用に撮影しているだけですので、一眼レフなどよりも画質は劣りますがご了承ください。

画像に黒い点がいくつかありますが、画像センサー面についたほこりです。無修正での掲載ということで、これも除去していません。
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歯医者さんにいらっしゃる患者さんのほとんどが、どこか不具合があるから診てほしいという理由で来院されます。

まだそんなに痛くないうちからいらっしゃる方もいますし、いよいよ何もしなくても痛くてという状態でいらっしゃる方もいます。

それが普通かなとも思うのですが、歯医者としてはちょっと残念です。なぜかと言うと、穴があいたり痛みが出た時点で、虫歯としてはかなり大きくなっているからです。

 

今日ちょうど参考になる症例がありましたので、皆様にお伝えします。

一枚目の写真、もう一度ここで見てみましょう。

なにやらとても小さい穴があいているように見えます。シャープペンシルの芯も入らないような大きさです。しかし、よく見るとその下がグレーに透けて見えています。こういう場合は、この小さい穴の下でむし歯になっている可能性が高いです。

患者さんは、全く症状はないといいます。

麻酔をして削ってみると…

実は中はこんなに大きかったんです! 歯医者としてはあるあるですが、皆さんびっくりしませんか? 歯は表面が硬く中がやわらかい構造なので、表面の穴は小さくても中で大きく広がる性質があります。

最初の一枚目の写真の黒い点、みなさんご自身で気づく自信、ありますか?
今回、幸いにして神経までいっていませんでしたので、いつものようにコンポジットレジンの充填で1回でおわらせることができました。

もう少し遅かったら、食べるときにしみるというような症状が出てきて、その時にはもう神経のところまで進んでいたかもしれません。そうすると何回も治療に通わなければいけないし、それ以上に神経をとるというのは歯にとってとてつもなく大きなダメージです。

神経を取らずに治療できるかできないかは、結果に大きな差が出てしまうのです。

こういう虫歯を早期に発見して早期治療し、できるだけ歯を長持ちさせるためにも、「きちんとした」定期健診を定期的に受けられることをお勧めいたします。(できれば顕微鏡やルーペをつかって、虫歯診査の基本に忠実にみてくれる先生の方が、こういう小さな虫歯の見落としは少ないと思います。)

 

 

 

 

 

 

東京都 杉並区 阿佐谷北 クレア歯科クリニック

院長 平岡 達

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